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更新日:2023年12月8日

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うるマルシェ

具志川エリア

具志川はうるま市の中央部を占め、東は金武湾、南は中城湾に面しています。約4,000年前に生活が営まれた痕跡がある古い歴史を持ち、琉球最古の歌謡集『おもろさうし』にも「くしかわ」と記述が残っています。

豊富な水資源と肥沃で広い土地に恵まれており、かつてサトウキビの生産量は沖縄一を誇っていました。太平洋戦争後は、琉球大学の前身である沖縄文教学校や、沖縄外国語学校、農林学校などが創設され、沖縄の文教中心地として発展してきました。

市役所の北には安慶名城跡があり、安慶名中央公園として整備されています。園内にある安慶名闘牛場では、2007年に石川多目的ドームが完成するまで県内最大規模の「全島闘牛大会」が開催されました。現在は「全島獅子舞フェスティバル」などのイベントも開催されています。

具志川エリア わがまち再発見

うるマルシェ

地域の農水産物を中心に扱う大型直売所「うるマルシェ」。市内の人気店7店舗が出店するフードコート「うるまテラス」や、うるマルシェで扱う新鮮な食材を使った産直レストラン「うるま市民食堂」のほか、イベント開催ができるイベント広場やキッチンスタジオ、会議室なども完備した県内最大級の食のマルシェです。

店内には、県内各地の農家から直送される新鮮な野菜や、近海で漁師が釣りあげた魚、畜産家が丹精込めて育てた安心安全な肉が揃っています。うるマルシェでしか購入できないプライベートブランド「うるまるものがたり」も展開しており、うるま市内のさまざまな食材を活用したお菓子やスイーツ、お茶などが販売されています。

たとえば、特産品である黄金芋の規格外品を、チップスと黒糖みつを合わせたおやつに加工して商品化するなど、生産者から相談を受けて開発された商品も多数あります。生産者はうるマルシェが企画した芋掘り体験の実施に協力したり、うるマルシェブランドの豚肉「うるまの海ぶた」のために黄金芋を飼料用に提供するなど、新たな関係も生まれています。うるマルシェでは、マルシェを軸にした、生産者、消費者とのサステナブルなつながりがどんどん広がっています。

うるマルシェではさらに、過疎化が進み、耕作放棄地が増えている津堅島で1ヘクタールの土地を確保し、自然栽培で育てられた小麦「島麦かなさん」の生産にも取り組んでいます。収穫した小麦は、マルシェに出品する事業者で活用されているほか、沖縄そば、島パスタ、塩せんべいなどの加工品としてマルシェで販売されています。2025年には新たに5ヘクタールの耕作放棄地に麦を植える予定で、小麦を育て、収穫し、加工品を作ることで島内に新たな雇用を創出し、地域の活性化や移住促進につなげられればとの思いで取り組みが続けられています。

安慶名城跡

安慶名城跡は、うるま市内に4か所ある国の史跡の一つです。伝承では14世紀頃、三山分立時代の安慶名大川按司(あじ)の築城といわれています。自然の断崖と急傾斜を巧みに利用した山城で、外側と内側に二重の石垣を巡らした、県内では珍しい輪郭式のグスクです。
14世紀から15世紀ごろの中国陶磁器の青磁、白磁などのほか、備前焼の破片などが発掘されており、広域で交易が行われていたことが伺えます。

安慶名大川按司3代目の頃になると、中山の王であった尚真王(しょうしんおう)は、各地の按司を首里に集め中央集権国家を作ろうとしましたが、安慶名大川按司はこれを拒絶。その結果、安慶名城は中山軍に攻められ、落城することになりました。難攻不落の安慶名城の弱点であった、兵糧攻め・水攻めにより落城したといわれています。

安慶名城跡のある安慶名中央公園内には安慶名闘牛場もあり、かつては全島闘牛大会会場にも使用されていました。現在は年数回闘牛大会が行われるほか、全島獅子舞フェスティバルの会場となっています。このほか、安慶名城にランタンを灯す「安慶名グスクランタン祭り」などのイベントも開催されています。

スポーツ体験施設

うるま市内には体育館、野球場、グラウンド、庭球場、プールなどのスポーツ施設が多数あり、地域で気軽にスポーツを楽しむことができます。ロードレース大会やサイクリングイベントなど、市内を会場にしたスポーツ大会も数多く開催されているほか、那覇空港からの好アクセスや年間を通じて温暖で過ごしやすいなどの理由から、プロスポーツチームの合宿地にも選ばれています。

具志川野球場では、2023年よりプロ野球「阪神タイガース」の春季2軍キャンプを受け入れています。阪神タイガースは2023年にリーグ優勝及び日本一を果たしており、今後の活躍も期待されます。その他、2023年には具志川多種目球技場にて「FC町田ゼルビア」のキャンプの受け入れを実施。FC町田ゼルビアは同年に安田生命J2リーグにて優勝し、2024年のJ1昇格が確定するなど、活躍が続いています。両チームのキャンプをきっかけに、野球選手と子どもたちのふれあいや阪神タイガース公式戦への招待、プロ選手が市内の小学生に直接指導を行うサッカー教室などの交流活動も行われています。

また、具志川総合体育館の老朽化に伴い、「総合アリーナ」の整備計画が進められています。バスケットボール、バレーボールなどの競技が行われるメインアリーナをはじめ、ランニングコース、プールなどが整備される予定で、市民がよりスポーツに親しみ、スポーツを通じた健康増進の促進に資するとともに、災害時に備えた防災機能も有する総合的な機能を備えた新拠点となります。