最終更新日:2023年07月28日
麻しんウイルスの感染によって起こります。感染力が非常に強く、飛沫接触だけではなく空気感染(※)もあり、予防接種を受けないでいると、多くの人がかかり、流行する可能性があります。高熱、せき、鼻水、めやに、発疹を主症状とします。
最初3~4日間は38℃前後の熱で、一時治まりかけたかと思うと、また39~40℃の高熱と発疹が出てきます。高熱は3~4日で解熱し、次第に発疹も消失します。しばらく色素沈着が残ります。
主な合併症としては、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります。
患者100人中、中耳炎は約7~9人、肺炎は約1~6人に合併します。脳炎は、約1,000人に1~2人の割合で発生がみられます。また、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する重症な脳炎は、約10万例に1~2例発生します。また、麻しん(はしか)にかかった人は数百人に1人が死亡します。
(※)ウイルスや細菌が空気中に飛びだし、広い空間で人に感染させることです。麻しん(はしか)、水痘(みずぼうそう)、結核などが空気感染します。
風しんウイルスの飛沫感染によって起こります。潜伏期間は、2~3週間です。軽いかぜ症状ではじまり、発疹、発熱、頸部リンパ節腫張などが主症状です。
そのほか、眼球結膜の充血もみられます。発疹も熱も3日ほどで治るため「三日ばしか」とも呼ばれることがあります。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、肺炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は患者3,000人に1人、脳炎は患者6,000人に1人くらいです。年長児や大人になってからかかると一般的に重症になります。
一番恐ろしいのは、妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風しん症候群と呼ばれる先天性の心臓病、白内障、聴力障害、発育発達遅延などの障害を持った子どもが生まれる可能性が高くなります。
従って、妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。
副反応の主なものは、MRワクチンでは発熱と発疹です。第1期では、観察期間中(0日~28日)に初発した発熱は約16.6%にみられ、そのうち最高体温が38.5℃以上であったものは、約10.6%にみられます。
第2期では、観察期間中(0日~28日)に初発した発熱は約6.0%にみられ、そのうち最高体温が38.5℃以上であったものは、約3.4%にみられます。発疹は、第1期で約4.3%、第2期で約1.0%にみられます。
他の副反応として、注射部位の発赤・腫脹(はれ)、硬結(しこり)などの局所反応、じんましん、リンパ節腫脹、関節痛、熱性けいれんなどがみられます。
これまでの麻しん風しんワクチン副反応のデータから、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどの副反応が、まれに生じる可能性もあります。
また、麻しんワクチンを接種した場合、発熱に伴う熱性けいれん(約300人に1人)を来すことがあります。その他、ごくまれに脳炎・脳症(100万~150万人に1人以下)の報告があります。
風しんワクチンも生ワクチンも生ワクチンですから、麻しんと同じようにウイルスが体内で増えますが、予防接種を受けた人から周りの人に感染することはありません。
麻しんにかかると症状は重く、重篤な後遺症を残したり死亡することもあります。風しんにかかった妊婦からは心臓の異常、白内障、網膜症、聴力障害、知能障害などがある先天性風しん症候群という先天的な障害をもつ児が生まれることがあります。このように病気にかからないよう、うつさないよう、予防接種をすませておきましょう。
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このページは市民生活部 健康支援課が担当しています。
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